恐怖のプロローグ:アメリカにもあるの?「嫁姑問題」〜前世の絆に執着する狂気
「アメリカ人のお義母さんって、フランクで干渉してこなくて最高でしょ?」 そう思ったそこのあなた。世の中そんなに甘くありません。私の夫はアメリカ生まれのアメリカ育ちですが、なんと彼のお母さんは、日本生まれの日本育ち、国際結婚で渡米した完全なる日本人(83歳(2026年現在))なのです。
名前は梅子(仮名)。 元妻アンネの不法投棄にも相当やられましたが、この梅子の「KY・マウント・超絶鈍感力」の破壊力は現在進行形で私のメンタルを攻撃しています。 悪気がないのがまたタチが悪い(いや、悪気があるのかも)。ロサンゼルスのまばゆい太陽の下で繰り広げられる、日本人同士の仁義なき嫁姑の監査記録をお聴きください。
目次
事件簿1:謎の「3 for $4(3つで4ドル)」マウントと元妻アンネの影
渡米直後、式も挙げず(お互い2回目ですし、私はビザと仕事の手続きでそれどころではなかった)、新生活を始めた私。梅子は「お世話を焼いてあげるわ✨」と、週に2回も私をスーパーへ連行しました。 そして、頼んでもいないのにドヤ顔でこう囁くのです。 「チャコさん、この『3 for $4』っていうのはね、3つで4ドルでお買い得なのよ✨」
……知ってます。何十年も日本で生きてきて、なんなら簿記とFPの資格まで持っている元監査人を舐めないでいただきたい。 それだけなら「可愛いおばあちゃん」で済んだのですが、問題は、彼女の口から毎秒漏れ出す「元妻アンネの話」でした。
我が家のゲストルームのベッドを見ては、「このマットレスは柔らかくて嫌い。きっとアンネが選んだに違いないわ」。 義娘のエミリーが、おフランス系の高額な私立中学を1年でドロップアウトした話になれば、「それもアンネが無理に行かせたに違いないわ」。 悪口のようだからと聞き流していましたが、ある日、ついに私のキルスイッチが半押しになる爆弾発言が飛び出しました。
「アンネはユダヤ人でね、ユダヤの結婚式って本当に盛大(ラグジュアリー)なのよ。アンネとロナルドの式は本当に大きくて、私あんな素晴らしいお式出たことないわ~✨」
……ねえ、目の前にいる新妻の私は、ビザの手続きで結婚式すら挙げていないのを知っていてのセリフですか? お前とは二度と買い物に行かないと、神に誓った瞬間でした。
事件簿2:賞味期限2018年の「醤油不法侵入事件」
渡米初期、梅子は週に2回、事前連絡もなしに我が家に現れ、合鍵で勝手に入ってきては戸棚をパカパカ開けて巡回(監査)していました。 ある日、戸棚を開けた梅子が「あら? 醤油がなくなってるわ。あったのに……」と不満げに呟きました。
その醤油、賞味期限が「2018年」って書いてあったから即座に廃棄(デリート)したのよ。 (※当時は2023年。5年前に時が止まった液体の残留を許すわけがありません)。 そもそも勝手に人の家に入ってきて戸棚を開けるのをやめていただきたい。ロナルド経由でガチ苦情を入れ、この不法侵入は一応幕を閉じました。
事件簿3:狂気の「合同誕生会」
驚くべきことに、梅子と元妻アンネは誕生日が同じです。だから二人ともKYなのでしょうか。 我が家では、離婚後も「梅子とアンネの合同誕生会」という狂ったイベントが毎年開催されていたのです。私が渡米した2年目(1年目はその時期日本に帰っていたので知らない。)、梅子は当たり前のようにその地獄の誕生会を画策。少しは学習していた私は、当然「欠席」しました。
ロナルドにも行って欲しくないオーラを出しましたが、悲しいかなそんなお上品なオーラは一切通じないアメリカ人。彼はノコノコと元妻と母親の誕生会へ出席。 しかし、この一家に、唯一コンプライアンス(理性の刃)を持つ男がいました。夫の父親であり、親戚中から「気難しい」と煙たがられているカーネル(※私の顔を見て『思ったよりデブじゃないね、もっとデブかと想像してた』『日本人のわりに歯並びがいいね』という、褒めてるか貶めてるか分からない超ストレートな爺さん。え?褒めてない?)です。
脚が悪いカーネルはイベントごとはほぼ参加しないのですが、事の顛末を知るやいなや、梅子を激しく一喝したのです。 「お前は、アンネと合同誕生会なんて何を考えてるんだ!再婚したんだからそんなものやるべきじゃない!」
その後、カーネルから私にテキストが届きました。 「俺は梅子をきつく叱った。あんなイベントはしてはいけない。少なくともロナルドは行くべきじゃなかったんだ」 ……この狂った一家に、やっとまともなホモサピエンスがいたと、心の底から安堵した瞬間でした。
ちなみに梅子のKYは止まりません。エミリーの高校の卒業祝いディナーを、ロナルドと私抜きで、アンネと3人で勝手に開催。 当日私に「今日はアンネたちとディナーしたけど、別途チャコさんとロナルドのディナーも設けるわね✨」と言ってきましたが、エミリーの父親であるロナルドをのけ者にして元妻と祝う神経が1ミリも理解できません。(案の定、私とのディナーなど一切開催されませんでした)。
事件簿4:ユダヤの伝統行事「ハヌカ」での梅子・オイル大暴走
アメリカ1年目、まだお上品なブレーキを踏んでいた私は、言われるがままにユダヤ教徒であるアンネの家で開催される「ハヌカ(ユダヤの伝統行事)」に連行されました。 車中、梅子は「田舎でしょ? あなたたちの家の周りと違って✨」とマウントを取ってきましたが、ロサンゼルスの郊外なんてどこも何もありません。違いが分かりません。
アンネの家に到着するやいなや、梅子は自分の家でもないのに「ここはバスルーム、ここは寝室~✨」と案内を開始。 「ここはゲストルーム。あたしが来るとここに泊まるのよ!」と、現在の妻である私に向かって「自分と元妻の絆マウント」を執拗に仕掛けてきます。私の心は狭いのでしょうか? いえ、普通にウザいだけです。
食事が始まると、梅子のエンジンは全開に。 ロナルドが「チャコはハヌカが初めてだから、アンネ説明してあげなよ」と言いました。(※実は大昔、仕事の同僚だったユダヤ系アメリカ人の結婚式やハヌカに出席したことがあるので知っていましたが、そこは大人の対応で黙っていました)。
アンネが説明を始めると、なぜか関係のない梅子がウキウキした表情で私の顔をのぞき込み、合いの手(コール&レスポンス)を入れ始めたのです。
アンネ:「キャンドルに火を灯してね……」
梅子:「イエス!キャンドル!!(チャコの顔をガン見)」
アンネ:「オイルを使ったお料理を食べるのよ……」
梅子:「イエス!オイル!!(チャコの顔をガン見)」
お前はユダヤ教徒じゃないだろ。 何がイエス・オイルだ。本当にうざい。 しまいには、なんの脈絡もなく「カーネルのIQ130!!!」と突然の自分の旦那の知能指数自慢を絶叫。 もうシラフではやっていられず、ワインをがぶ飲みして記憶を飛ばす勢いでやり過ごしました。
事件簿5:クリスマスプレゼント「同額300ドル」の刑
アメリカ1年目のクリスマス、梅子は「今年はあんたたちの家でやりましょう。チャコさんは何もしなくていいわ、私が全部作るから✨ あ、エミリーのためにアンネも呼んでいいわよね?」と外堀を埋めてきました。エミリー(当時18歳)のためと言われたら断れません。
当日、カーネルは足のせいで欠席、アンネは風邪で欠席(ラッキー)。 後日、ロナルドの車に乗っている時、スピーカーフォンで梅子から電話がかかってきました。 「アンネのプレゼント早く持っていきなさい。300ドル入ってるのよ!」
……私にくれたプレゼントと、全く同額の300ドルを元妻にキャッシュバック。 私の心が狭くて結構。元妻と現在の妻を完全に同列(むしろアンネが本妻扱い)にするそのデリカシーのなさに、吐き気がしました。2年目はアンネも参加して地獄絵図(ロナルドからのギフト元妻と同じもの事件も勃発)。3年目は事情があって日本にいましたが、もう二度とこの一家のクリスマスには参加しないと、私の心の中のバウンダリーのシャッターを完全に下ろしました。
番外編:息を吐くようにマウントを取る梅子の1秒レスポンス
ロナルド:「お母さん、見て。ベッドルームのドアを修理したんだよ!」
梅子:「ストレンジ(変ね)」
ロナルド:「お母さん、これ見てよ、フォークやナイフを整理するケースを買ったんだ」
梅子:「エクスペンシブ(高そうね)」
私:「アメリカのスイーツは甘すぎてちょっと苦手です……」
梅子:「あたしはアメリカのじゃないともう物足りないの~✨」
(しかしエミリーに対しては) 梅子:「日本のスイーツは美味しいのよ~。アメリカのなんか甘すぎて食べられないわよね!」
💎最後に:チャコからの「監査報告」
英語の壁よりも、アメリカで生き抜くために必要なのは、「身内の狂気にブレない圧倒的な自己防衛力」です。
愛犬の権三(ゴンゾウ/俊足イケメン大型犬・唯一のリアルな癒やし)の頭を撫でながら、私は今日も心のシュレッダーをフル回転させています。
郷に入っては郷に従え? 義理の母だから立てろ? そんなこと知るか! 理不尽な奴らの奇行は、すべてブログのネタ(エンタメ)として成仏させ、自分の心と尊厳を何が何でも守り抜く。これこそが、50代からのアメリカサバイバルの真髄よ!
