【アメリカで銀行口座開設】なけなしの70ドルを夫に動かされ、私がチェース銀行に「個人要塞」を築いた話

日米マネーハック&手続き

アメリカで生活するにあたって、やることリストの上位に必ず入ってくるのが「銀行口座開設」です。があるかと思います。ネットを検索すると、
「まずは夫婦共同口座(Joint Account)を作りましょう♪」なんて、生ぬるい綺麗事が書いてあります。

――元監査人の私から言わせてください。騙されないで。

これは、アメリカのインフレの荒波の中、血の滲むような思いで「自分だけの個人口座(Individual Account)」をチェース銀行(Chase Bank)に爆誕させるに至った、ガチの資産防衛の記録。そして、その後に続く、絶対に失敗しないための口座開設マニュアルです。

共同口座という名の「フリー素材」にされた私のなけなしの残高

渡米して間もなく、我が家でもごく自然に(というか私が焦って)「夫との共同口座」を開設しました。
当時、夫はレイオフ(解雇)されたばかり。お財布事情は極寒のシベリア状態です。

それでも彼は「これで生活費をやりくりしなよ」と、ドヤ顔で100ドルを口座に入れて私に渡してくれました。

100ドルですよ? 日本円で約1万数千円。私はこのなけなしの資金を、1セントたりとも無駄にしないよう、家計の厳格な「監査」を行いながら、ちまちまと削るように使っていました。

数日後、残高は「70ドル

「よし、まだ70ドルある。これでなんとかしのげる……」

そう思って画面をリフレッシュした次の瞬間、私は自分の目を疑いました。

「残高が……勝手に動いている……!?」

なんと、仕事を失って口座が冷え切っている夫が、私がちまちま節約して残したなけなしの70ドルを、あたかも自分のフリー素材(自由資金)であるかのように勝手に動かしやがったのです。

「ちょっと待って? 100ドルくれたのはあんただけど、私に渡したんでしょ!? なんでそこからまた自由に引き出せる仕様になってるのよ!!!」

お互いの同意もクソもなく、口座にあるお金は「俺のものはお前のもの、お前のものは俺のもの(※ただし引き出すのは俺)」という、ジャイアニズム溢れるシステム。これが共同口座の恐るべき罠でした。

「このままでは、私の日本からの大切な貯金まで、いつ夫の『払えねぇよ風』に巻き込まれて消滅するか分からない」

強烈な危機感を覚えた私は、翌日、アメリカ最大手の青い看板、「チェース銀行(Chase Bank)」へと走りました。

夫が指一本触れることのできない、私専用の「個人口座(Individual Account)」を開くために!

なぜ数ある銀行から「チェース銀行」を選んだのか?

チェース銀行は、アメリカメガバンク6行の一つである超大手銀行です。日本では、JP モルガン証券会社他3社が法人を対象に事業を展開しているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
やっぱりアメリカで口座を持つなら、総資産額全米1位を誇る大手が一番安心です。

しかも、チェースを選んだのには元監査人としてのロジカルな理由が3つあります。

  • 支店とATMの数が圧倒的。全米に4700店舗以上あり、どこに行っても困りません。アプリもめちゃくちゃ使いやすい!
  • クレジットカードが作りやすくなる:チェースの発行するクレジットカードは特典が多く大人気。口座を持っていると、その審査に有利になると言われています。
  • アプリでクレヒス(信用情報)が見られる:実は私、口座開設と同時にクレカを申請したのですが……見事に審査落ちしました(泣)。既に他のクレジットカードゲット済だったので大丈夫かと思いきやダメでした。チェースのアプリでクレヒスを確認したら、ステータスが「Poor(最悪)」でした。ここから這い上がって見せます!

【※超重要】口座開設ボーナスを絶対に取りこぼすな!

口座開設にあたり絶対忘れてはならないのがこれです!
チェース銀行では、新規口座開設(Checking Account開設)をする人に対して、一定の条件(給与振込など)のもと、キャッシュバックがもらえる超お得なプロモーションを頻繁に実施しています。(※私が開設した時期には400ドルのプロモーションがありました!)こちらから申込みできます。

オンラインで申し込む方も、支店の窓口で申し込む方も、事前に専用ページからEメールを入力してクーポンコードを入手しておきましょう。窓口でこれを見せないと、キャッシュバックがもらえなくなってしまうので要注意です!

【実践編】口座開設に必要な書類と「住所証明」の罠

オンラインで申し込む場合は「運転免許証(またはState ID)」と「ソーシャルセキュリティ番号(SSN)」があれば一瞬で開設できます。

しかし、当時の私はアメリカの運転免許証を持っていなかったため、お近くの支店へ突撃(要来店予約)することになりました。

私が窓口で実際に提出した、資産防衛の5種の神器がこちらです。

提出した書類監査ポイント(注意点)
① パスポート写真付きの身分証明書として必須。
② グリーンカード(またはビザ)滞在ステータスの証明として提示を求められます。
③ ソーシャルセキュリティ番号(SSN)あった方が良いですが、最悪なくても開設は可能です。
④ クーポンコード入りEメールこれを忘れるとキャッシュバックが泡と消えます。
⑤ 住所が確認できる書類【最難関】電気や水道など、自分の名前が記載された請求書(Utility Bill)

この⑤の「住所証明」が、新米移民にとって最大の難所になります。

私の場合、グリーンカード申請の段階で「住所確認書類が必要になる」と見越していたため、事前に電気代の宛名に私の名前を追加してもらい、共同名義にしておいたので即提出できました。

国際結婚などでアメリカに移住される方は、**ユーティリティ(光熱費・ネット回線など)の契約のうち、最低でも一つは共同名義(またはご自身の名前単体)に今すぐ書き換えてもらうこと**を強くお勧めします! 他銀行のステートメントやクレジットカード明細でも代用可能です。

どっちを開く? Checking と Saving の違い

アメリカの銀行口座には、主に以下の2つの口座があります。維持手数料を無料にする条件をしっかり監査しておきましょう。

■ Checking Account(当座預金口座)

デビットカードで普段の買い物や引き出しに使う、メインの口座です(利息はつきません)。はこの口座から引き出して利用しますが、利息はつきません。

毎月$12の口座維持手数料がかかりますが、以下のいずれか一つを満たせば無料になります。

  1. 毎月$500以上の直接預金(給与振込など)がある
  2. 口座に毎日$1,500以上の残高をキープする
  3. リンクされたSavingを含めて、1日の平均残高が$5,000以上

■ Saving Account(普通預金口座)

日本でいう普通預金で、こちらは利息がつきます。
毎月$5の口座維持手数料がかかりますが、以下のいずれか一つで無料になります。

  1. 口座に毎日$300以上の残高をキープする
  2. Checking口座からの自動送金が毎月$25以上ある
  3. Chase Premier Plus Checking℠, Chase Sapphire℠ Checking, or Chase Private Client Checking℠ accountにリンクされている。など

まとめ:口座開設は、夫婦の「境界線(バウンダリー)」の第一歩

無事にチェース銀行のデビットカードを手にした時、私はかつてない「解放感」に包まれました。

これで、この口座の残高は100%私だけのもの。夫に1セントたりとも勝手に裏金洗浄(?)される心配はありません。共同口座でお互いの信頼を築くのも素敵ですが、アメリカ生活において「自分名義の要塞(口座)」をしっかり持っておくことは、自分の人生の境界線を守るための大切な防衛策です。

皆さんも、なけなしの70ドルを勝手に動かされる前に、ぜひ自分だけのチェース口座の開設を検討してみてくださいね!

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